リハビリテーションの重要性

 高齢化社会をむかえ、最後まで充実した人生を送るためには、持てる力を最大限に生かし、寝たきりを予防することが大切です。

 寝たきりになる原因は、様々ですが、最近は病気や障害が原因なのではなく、その後の過ごし方が寝たきりになる大きな原因があると考えられています。

  その後の寝たきりを無くすために、早い段階からのリハビリテーションが大変重要になるのです。さらに、リハビリテーションは、行う時期によって目的や内容が変わり、大きく分けると急性期、回復期、維持期の3段階になります。

急性期リハビリテーション

 急性期リハビリテーションは、発症からできる限り早い段階で行われるリハビリテーションで、通常は、発症より2週間から1ヶ月頃がこれにあたります。

  急性期のリハビリテーションでは、全身状態が不安定な場合が多いためリスク管理をしっかりと行いつつ早期離床、機能回復、基本動作の練習や廃用症候群の予防をすることが主な目的となります。

  発症直後のリハビリテーション開始時期と内容が、その後の回復期から維持期のリハビリに大きく影響を及ぼすこともあり、急性期リハビリテーションが適切な時期に適切な内容で行われることは、きわめて重要な意味があります。

回復期リハビリテーション

 回復期リハビリテーションでは、障害の内容や程度に応じて、対象となる人の日常生活を想定しながら多岐にわたる集中的なリハビリテーションを行います。回復期リハビリテーションは、だいたい2週目ぐらいから3ヶ月間の期間で 長くても6ヶ月間を指します。なぜなら 発症より3ヶ月間は、リハビリテーションの十分な効果がありますが その後の改善は、少なくなるからです。

 急性期に引き続いて 機能障害の回復をはかるとともに 基本動作能力、歩行や身の回りのこと、家事動作、その他趣味活動、今後の仕事などについての可能性を見極め 実際にその方がこれから送られる生活を一緒に考えながらリハビリテーションを進めていきます。

維持期リハビリテーション

 維持期リハビリテーションは、在宅や施設にかかわらず、医療機関で行われた急性期、回復期のリハビリテーションによって獲得、回復された機能や能力が低下することをできる限り防ぎ 身体的、精神的かつ社会的に最も適した生活が送れることを目標として行われます。

 基本的には、医療における地域リハビリテーションと位置づけられており、多くは、介護保険サービスで整備されています。しかし障害があり長期の療養が余儀なくされている人々に急性期や回復期のリハビリテーション手法をそのまま適応してもなかなか問題の解決にはなりにくく、また、専門職も限られており、その対応にも限界があります。

 したがって高齢者や障害のある人、そして家族を中心に専門職を含めたそこに関わる人が一丸となってより良い生活のあり方や健康な生活を求めて活動を続けていくということが大切になります。

 ここでは、家の中での環境や屋外の環境、家族の介護などを評価し、必要に応じて福祉機器の導入を含めた住宅改修などの環境整備、介助の仕方の指導なども重要な役割となります。