認知症について

 認知症は、脳が病的に障害を起こしてなるものです。その原因となる病気は、「頭蓋内の病気によるもの」、「身体の病気によるもの」などたくさんあります。(原因となる疾患は、下記を参照ください。) しかし 多くは、「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」です。なかには、原因となる病気を適切に治療することで認知症症状が軽くなるものもあり それらは、認知症全体の約1割を占めているといわれています。

  「知っている人のはずなのに その人のことが思い出せない…」このような経験は、誰にでもあります。「もの忘れ」は、自然な老化によっておこるもので、誰にでも起こりえます。一方 「認知症」は、「病気」ですから 単なる「もの忘れ」ではないのです。
認知症というのは、脳や体の疾患が原因で記憶・判断力に障害が起き 普通に社会生活が送れなくなった状態のことを言います。

認知症の原因疾患

・アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症の原因疾患)
・脳血管障害(脳血管性認知症の原因疾患)
・前頭側頭葉変性症(前頭側頭型認知症の原因疾患)
・びまん性レビー小体病(レビー小体型認知症の原因疾患)
・その他

認知症をきたすその他の疾患

・慢性硬膜下血腫 ―手術で治療可能
・正常圧水頭症 ―手術で治療可能
・脳腫瘍
・脳炎
・神経変性疾患
・薬物中毒
・欠乏症、代謝異常等

例をあげると 抗がん剤をがん完治後も延々と3年も飲み続けたために、脳に障害を起こし、認知症となったケースがあります。
それは、本人は、何も知らず服用し続けていたもので、家族が様子がおかしいので調べたら「抗がん剤」であったというものです。

アルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー型認知症とは、認知症をきたす疾患の中で一番多い疾患となっています。 その原因は、不明で 脳内でさまざまな変化が起こって 脳の神経細胞が急激に減り、脳が萎縮し(小さくなること)高度の知能低下や、人格の崩壊がおこる認知症です。

  初期の症状は、ゆっくりと始まり、そして ゆっくりと進行する、もの忘れが特徴的です。古い記憶は、保たれることが多く 最近の出来事は、覚えることができません。そのため同じことを何度も何度も聞きかえすことや、置き忘れが多くなります。

昨日電話をしたことを忘れてしまい、今日 また同じことで電話などということがあります。抑うつや妄想からはじまることもあります。運動麻痺や歩行障害、失禁などの症状は、初期には、見られません。CTやMRIなどの画像検査も正常か やや脳の萎縮がつよい程度です。

脳血管性認知症とは

脳の血管が詰まる、破れるということによって その部分の脳の働きが悪くなってしまい、その結果 認知症になることがあります。このような認知症を 脳血管性認知症といいます。

脳血管性認知症は、障害された場所により ある能力は、低下しているが別の能力は、比較的大丈夫という様に 部分状に低下し、記憶障害がひどいが 人格や判断力は、保たれているということが多いのが特徴です。
そのほかにも レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症などがあります。