入浴介助

入浴介助とは、自力での入浴行為が不可能な人に対し、他者が介助を行うことです。高齢や障害などにより入浴介助を必要とする人は多くなっており、入浴介助の目的として、身体を清潔にする他、精神的、肉体的な苦痛と緊張をやわらげる、排泄作用を促す、睡眠へ導入するなどのことがありますが、他にも転倒などの可能性もあるため、福祉・介護における専門技術が要求される重要なサービスのひとつとなっています。
入浴介助には、ほぼ自立できている人を対象とした見守り、片麻痺のある人を対象とした入浴介助、シャワー入浴介助、寝たきりや車いすに乗ったまま行うことのできる機械浴の介助などがあります。

入浴する時は食事の直後や空腹時は避けます。先に排泄をすませておきましょう。湯温は40℃〜42℃程度にし、冬場は浴室や脱衣所を22〜25度に温めておくことが大事です。入浴は体力を消耗するため、持病がある人は医師に確認しておくことが必要です。

入浴の方法は、
1 湯温を確かめて、心臓に負担のないように足下からお湯をかけてから全身にお湯を掛けます。
2 なるべく自分で努力して洗ってもらうよう声掛けをし、麻痺などのある部分や脇の下、背中などの洗いにくい部分を手助けします。
3 浴槽に入る時には、浴槽と同じ高さの台や手すりなどを利用して、そこに一度腰をかけてから入るようにします。浴槽への出入りを介助するときは、必要に応じて腰に入浴専用ベルトなどを巻いて身体を支えてあげます。また、麻痺がある場合は麻痺のない体側から入り、麻痺している側から出ます。
4 浴槽内では出来るだけ肩まで浸からないように心がけます。これは心臓に負担を掛けないためで、必要ならば桶などで肩にかけるなどしてあげましょう。また利用者が入浴中は必ず目を離さないようにします。急な体調変化で具合を悪くされる場合があります。筆者も実際に入浴介護中に利用者が脳梗塞を起こしストレッチャーで運んだ経験があります。
5 浴槽から出たら、掛け湯をするか、シャワーを浴びます。この際も、急激な血圧の変化などがあり体調を悪くする人がいますので、顔色などの変化にも注意してください。
6 椅子に座ってから湯冷めしないように肩にバスタオルを掛けて、身体の水分を拭き取ります。
7 拭き終わったら、風邪などをひかないよう手早く着替えます。

通所リハビリテーションなどにおいては、着脱時も通所者をただ介助するのでははなく、リハビリを心がけ、出来ないところを介助するようにしていきます。ですから、やる気を出させるための声掛けなども重要になってくるのです。ただ手を出すことだけが介護ではなのです。
職員で注意しなくてはいけないのが水分を必ず補給しながら脱衣場や入浴介助を行うことです、当然利用される方々は裸になるのですから、脱衣場やお風呂場の室内温度は高温多湿です。経験者なら分かると思いますが夏などは凄い量の汗をかきながらの仕事になります、介助の合間に出来るだけ水分補給をしながらしなければ脱水や、脳梗塞の原因なってしまいます。もちろん、お風呂上りの利用者にもお茶などをすすめましょう。