障害者福祉について

  「障害者」とは、生まれつきかそうではないかに関わらず 身体的 または、精神的能力不全のために、通常の個人が出来ていることまたは、社会生活に必要なことを行い得ることが、自分自身ではできない人のことを意味しています。

  障害者に対しては、「社会の中で異なった需要をもつ特別の集団と考えるべきではなく その通常の人間的なニーズを満たすのに特別な困難をもつ、普通の市民と考えるべきなのです。」と考えられています。

障害者福祉
・その目的は、日常生活上の必要な介助、雇用・就業の保障、生活環境における障壁の除去、所得保障等、生活の諸領域における支援サービスを通して 障害者の社会参加を促進しつつ、その自己実現を図り、生活の質(QOL)を高めることなのです。

・現代の障害者福祉は、障害者の抱えるさまざまな生活困難の原因を「障害」そのものにしてしまうことではなく、障害者をとりまく社会環境のあり方に対して変化を求める考え方に変わりつつあります。

・それにより 障害者福祉には、障害者がありのままに生きられる社会の構想を基に障害者の市民的権利を守る基盤となる諸施策を整備していくことが求められているといえるでしょう。
障害者福祉に対する考え方は、時代の流れと共に変わりつつあります。

・障害者福祉の基本理念は、「障害者を人として尊重し、社会の構成員として 自立し社会参加が可能となるよう社会全体が支援すること」なのです。

障害者福祉の中で考えなければならないこと、知っておきたいこと

  障害者福祉の基本的な考えは、障害者を一般の人と変わらずに扱い(人として大事にする)、共に生き その人の能力の発揮を助けるために働きかけ、障害者が充実した人生を送ることができるよう社会全体で支えることです。

  障害者に対する社会の意識は、長い間 差別や偏見が多くありました。しかし いかなる障害の状況にあっても 人は、人格を大事にされる権利があり、自由権・社会権の主体として捉えられるべきなのです。障害者を特別扱いしないで、権利・義務の主体と考えていくことが障害者福祉の基本的な考えなのです。

  重い障害を持っていたとしても 一人ひとりが持つ 個性、状況、人生の課題などが同じであることはなく 同じ人生は、ありえないことです。障害者の援助においては、障害者一人ひとりに最も適した援助方法で行っていくことが大切なのです。

  障害のない人々は、障害者の障害面(出来ない部分)ばかりに眼を向けがちであるが 白い杖、補聴器、車椅子などは、その不自由を補うものであるだけであり障害は、その人の人格とは、全く関係がないことを知っておかなければいけないのです。

  人生において 誰もが持っている共通のニーズ(結婚など)を 障害者は、工夫して達成することが可能である。障害者が自分の力で試みることに限界がある場合にだけ、別の方法を工夫して障害者を援助することこそが、障害者が求めている本当の障害者福祉なのです。

  特別の施設に障害者だけを隔離・収容するというのは、とても不自然であり それは、差別に他ならないことです。障害者福祉の理念に立てば、住み慣れた地域社会の中で障害を持つ人ともたない人が「共に生きていく」ことができる社会こそ 障害者福祉の考え方の基本です。

  例えば 学校・職場・交通機関などで 機会の均等が達成されるとき、障害者は、当たり前のこととして 地域社会での営みを経験することができる。これは、当然の権利なのです。

・障害者の生活と障害のない人たちの生活との差がなくなり、当たり前になったときに 「対等にされた(ノーマライズ)。」という状況が生まれるのです。
・機会均等によって実現された 差別のない、開かれた状態がノーマライゼーションの理念で、ノーマライゼーションの達成された社会は、現代的民主社会といえるでしょう。